【2024年最新版】クラウド会計ソフトの選び方は?4つの重要ポイントを解説!

クラウド会計とは、インターネットを使用できる環境があればいつでも・どこでも会計処理を行うことができる会計システムのことです。(詳しくは前回のコラムをご覧ください!)

今回は、クラウド会計ソフトの種類と選び方について確認したいと思います。

クラウド会計の市場シェア

クラウド会計ソフトには、いくつかの種類がありますが、中小法人では上位3社が会計市場シェアの66%を占めます。

1. freee会計:シェア32.3%

2. MFクラウド会計: シェア19.2%

3. 弥生会計:シェア15.4%

4. ネットde会計:シェア13.8%(※2018年5月31日にサービス終了)

5. その他: シェア19.3%

金融機関との同期などの機能が充実していたりシェア率が高いことから、当会計事務所では、freee会計、マネーフォワードを取り扱っております。

freee(フリー) ※個人・法人共通

MFクラウド(マネーフォワード) ※個人・法人共通

クラウド会計ソフトを選ぶ際のポイント

クラウド会計ソフトを選ぶ際は、以下が主なポイントです。

1. 使用しているサービスの自動同期に対応しているか

2. 事業・経理に必要な機能が備わっているか

3. UIが分かりやすく使いやすいか

4. コストパフォーマンスが高いか

5. サポート体制は充実しているか

使用しているサービスの自動同期に対応しているか

まず、クラウド会計最大のメリットといえば銀行口座やクレジットカード、電子マネーとの連携が可能であることです。
多くのクラウド会計ソフトには、銀行口座やクレジットカードなどの取引を自動で取り込み、内容をある程度判断して経理処理をしてくれる機能があります。この自動同期がスムーズに行われるか否かで、経理にかかるコストや時間の削減率が大きく変わります。
銀行口座やクレジットカードにはほとんどのクラウド会計ソフトが対応していますが、各社それぞれ若干の違いがあります。
例えばfreeeは、連携可能な地方銀行がかなり多いですが、楽天銀行との連携はできません。(※2023年4月時点)そのため、楽天銀行をメインで使用している方はfreee以外の会計ソフトをおすすめします。
また、繰り返し発生する銀行手数料や毎月の支払い等の取引について、ルールを設定して自動で仕訳が登録できるものもあります。このルール設定をすると、確認する手間が省けるため、大幅に工数を削減することができます。
クラウド会計ソフトを選ぶ際には、まず、よく使用しているサービスと連携が可能かどうか、どれだけ自動化することができるかを確認するとよいでしょう。

事業・経理に必要な機能が備わっているか

freee、マネーフォワードであれば、基本的な経理の機能は十分に備わっていますが、各社それぞれ細かい部分で差別化がされています。
例えば、freeeでは補助科目の代わりに取引先・品目・部門・メモタグというものがあります。誰とどんな取引をしたかが一目で分かったり、取引先や品目ごとに集計できたり、大変便利な機能です。
また、取引先タグには取引先会社の住所や口座などの情報を登録することができ、その情報を支払調書や申告書の作成に活用することも可能です。

その他にもスマートフォンアプリの有無や、給与計算、経費精算などの機能の有無の違いもあります。各社クラウド会計ソフトを比較し、自社の事業・経理に必要な機能が備わったクラウド会計ソフトを選ぶようにしましょう。

また、クラウド会計ソフトは個人事業主や中小企業はもちろん、上場企業やIPO準備企業にもおすすめです。freee、マネーフォワードともに上位プランが用意されており、多数の企業が使用しています。
クラウド会計の基本的な機能に加え、上場企業やIPO準備企業に必要な監査効率化機能や内部統制機能も搭載されています。
電子帳簿保存法などの最新の法改正にも対応しているため、事業規模問わずクラウド会計は活用することができるでしょう。

クラウドERP freee
MFクラウド会計Plus

クラウド会計ソフトは常に進化しています。昨年までにはなかった便利な機能が次々と追加されますが、freeeは特にそのスピードが早いです。「freeeアプリストア」では借入金管理やリピート取引登録など便利な機能のアプリがリリースされ、また、アップデートも重ねられています。
これからの進化も見逃せませんね!

UIが分かりやすく使いやすいか

基本的にクラウド会計は、経理の初心者でも使いやすく設計されており、従来の会計ソフトよりも見やすく使いやすいです。
しかし、今までのインターフェースと大きく異なるため、従来の会計ソフトに慣れている方は使いにくいと感じるかもしれません。従来の会計ソフトを長年使用し、複式簿記に慣れている方は、初心者向けに作られているクラウド会計ソフトの操作に戸惑うこともあるでしょう。

クラウド会計ソフトごとに入力方法や、画面の設計が異なるので、無料期間を利用して使い勝手を比較することをおすすめします。

上記画像はfreeeの便利な機能のひとつである「連続取引登録」の画面です。
現金や売掛金など登録したい仕訳の種類を選び、項目に内容を入力していく形式になっています。そのため、簿記の知識や借方貸方への馴染みがあまりない方にも、分かりやすくなっています。
また、エンターキーで入力を進めることができるため、高速で仕訳を登録することも可能です。
さらに、インポートした証憑を取引に添付すると、日付や金額がOCR読み取りで補完入力されます。現金のレシートが大量にある時などは、この機能を活用すると入力の手間をかなり削減することができます。

コストパフォーマンスが高いか

次に注目すべきは「価格・コストパフォーマンス」です。
クラウド会計ソフトはコストパフォーマンスが優れており、どれも低価格で利用可能です。しかし、少しでも安く、機能も充実しているものを選びたいですよね。それぞれ価格プランやオプション、基本機能が異なります。
もちろんどのソフトでも上位プランは様々な機能を使うことができますが、その分月々の料金も高額になります。
価格と機能のバランス、コストパフォーマンスを考えて、クラウド会計ソフトやプランを選びましょう。

※2023年4月時点のプラン・料金です

サポート体制は充実しているか

操作について不明点があった際に受けられるサポートについても、事前に確認しておきましょう。
事業者によってサポート体制も様々です。
例えば無料のチャットサポートは、freee会計・マネーフォワードともにありますが、電話サポートについてはfreee会計のみ予約制で対応しています。このように、サポートの体制、質問のしやすさ、レスポンスの早さなど、それぞれのクラウド会計ソフトで差があります。
クラウド会計導入当初は操作に戸惑うことが多かったり、アップデートも頻繁に行われたりするため、サポート体制の充実度は重要です。

注意点

様々な機能が非常に便利なクラウド会計ソフトですが、導入前に考えておくべき点もあります。

クラウド会計ソフトでは、売上や仕入、経費などの入力をして会社の経営状況を把握することができます。しかし、確定申告の際はそれに加えて、その年ごとの税法を反映させるために、決算書・財務諸表を修正する必要があります。
この正しく税金を支払うための税務会計にすべて対応できるクラウド会計ソフトはまだ少なく、他の税務申告ソフトと連携が必要です。また、一般的な経理の知識だけで行うことも難しいため、確定申告の際は税理士・会計士へ依頼する方が税法上の間違いがなく安心でしょう。

また、税理士・会計士へ依頼する場合は、クラウド会計ソフトを取り扱っているかをチェックする必要があります。クラウド会計ソフトの利用者は急激に増えてきていますが、機能を熟知できる税理士・会計士はまだまだ少ない状況です。
決算時期が近づいてから焦ることのないよう、クラウド会計ソフト導入の際には、確定申告についても考えておき、税務申告ソフトの準備や、税理士・会計士との連携をしっかりと取っておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?
クラウド会計ソフトを選ぶ際にチェックするポイントは多数あります。多くのソフトに無料お試し期間があるので、迷ったら一度実際に利用してみるのもよいでしょう。

ユアクラウド会計事務所は、クラウド会計ソフトを専門としており、日々のご質問・ご相談がすべてオンラインで完結します。メールや電話だけでなく、チャットツールやビデオ会議にも対応しているため、それぞれのお客様に合ったご連絡方法をお選びいただけます。
また、税理士と税務会計スタッフの2名もしくは3名でお客様を担当しており、サポートは手厚くスピーディーです!
月額1万円~(※)の低コストで、税金や会計についてだけではなく、クラウド会計をよりよく活用するためのご相談なども承っております。そのため、更に会計業務の効率化も可能です!

クラウド会計ソフトに興味がある方は是非私たちユアクラウド会計事務所にご相談ください!

(※月額料金は事業規模により異なります。)

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